映画「硫黄島からの手紙」<を見た。
2006年、今年の締めくくりに相応しい映画だった。

安倍晋三政権が誕生した2006年は、
戦後日本の大きな転換点のような気がする。

教育基本法は強引に改正、いや改悪させられ、
防衛庁は防衛省へ「昇格」してしまった。
安倍総理は、5年以内に憲法改定を目指すと明言。


イーストウッド監督は、
なんといいタイミングでこの映画を作ってくれたことか。
これはアメリカ合衆国にとっても同じかもしれない。
ブッシュ政権の転換点に「父親たちの星条旗」・・・


さて、「硫黄島からの手紙」にもどろう。
これまでにわたしが見たどの戦争映画とも違っていた。
恐ろしいと感じたのは、
壮絶な戦闘シーンや、手榴弾で自決する凄惨なシーンではなく、
愛国婦人会のタスキをかけた「善良なおばさん」の姿。
心が凍りつくほど怖いと感じた。

当時の「国民精神総動員」運動は、
今のこの時代の「草の根ファシズム」に通ずる。


辺見庸さんのことば、
「自分で認められないことを、静かに、どこまでも拒み」
「うたいたい歌をうたい、おどりたい踊りをおどりたい」

簡単そうで難しいけれど、そうする勇気を持ち続けたい。